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校長挨拶

第29代校長 毒嶌 章

 大泉高等学校同窓会の皆様には、平素より本校の発展のため、そして生徒の成長のために、物心両面から温かい御支援と御協力をいただいておりますことに、厚く御礼申し上げます。私は、第29代校長を拝命いたしました毒嶌章と申します。本校の歴史と伝統の重みを実感しつつ、学校運営の重責を果たしてまいりますので、御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
 さて、本校は明治45年、「群馬県立館林農業学校」として、館林の地に開校しました。初代校長木村良雄氏は、開校式の式辞で「本校設立の目的は、農業に関する学術技能を有する優良なる農業家を養成し、天与の富源を開発して、本県の最も苦痛とする穀物、蔬菜及び果物等の不足を補ひ」と述べています。この初代校長の言葉は、本校の教育の中に脈々と受け継がれております。
 大正12年には、校歌に「東毛三郡 真中に立ちて」と歌われているとおり、邑楽郡、新田郡、山田郡の中心地である現在の地に移転し、「群馬県立小泉農業学校」と改称しました。昭和14年には、農村を支える女性の養成のために「女子部」が、翌昭和15年には、獣医の養成が急務となり「獣医畜産科」が設置されました。昭和23年には、新学制により「群馬県立小泉農業高等学校」と改称し、加えて働く青少年の勉学意欲を満たすため「定時制課程、分校」が設置されました。昭和37年には、高度経済成長に伴う産業構造の変化と都市化の進展により、女子普通科及び土木科を併設し「群馬県立大泉高等学校」と改称され、その後、幾多の変遷を経て、現在に至っております。
 この間、本校で勉学に励んだ20,690名が巣立ち、多くの先輩方が、農業はもとより産業、経済、政治、文化、教育界等のあらゆる分野で活躍され、郷土群馬の現在の隆盛の礎を築かれています。

 本校は、長い歴史と伝統を礎に着実に発展し、現在、東毛地域における農業教育及び普通教育を両軸とした拠点校としての役割を果たしつつ、新たな歩みを進めているところです。令和4年度には、当時の松本宗一郎同窓会長をはじめとする同窓生の皆様の御支援、御尽力により、創立110周年記念式典を盛大に挙行することができました。令和6年度においては、卒業生に向けて、従来の成績優秀者に与える同窓会長賞に加え、農業クラブ活動や部活動の上位大会へ出場した生徒、さらに特定の資格を取得した生徒に対して、新たに掬泉賞を贈呈いただきました。
 卒業生として、こうした誉れ高き賞をいただけることは、この上ない喜びを感じたことと心中を察しております。本校へ入学した生徒にとっては、これらの賞をいただくことを励みに、充実した学校生活を送ることができますことに、深く感謝申し上げます。
 令和7年度より新たに菊地光宏様が同窓会長となられ、本校同窓会も新たな歩みを進めていかれます。本校同窓会の新体制のもと、初代校長からの意志を受け継ぎながら、校訓「愛校、礼儀、責任」を根幹に据えた学校づくりを推進するとともに、目指す学校像に「地域社会を支えるリーダー」、「産業の発展に寄与できる産業人」の育成を掲げ、教職員が一致団結し、有為な人材育成に精進して参ります。
 同窓会の皆様には、今後も母校への変わらぬお力添えを賜りますことをお願いするとともに、 大泉高等学校同窓会のますますの御発展と、同窓生の皆様の御健勝、御多幸をお祈り申し上げ、挨拶とさせていただきます。